私はあんまり味の付いた飲み物と一緒にご飯が食べられないたちなので、
水(ミネラルウォーター)を買うことが多いです。
ミネラルウォーターのデザインについてちょっと考えてみることにしました。
いろはす
一番よく買うのがこれです。
いろはすのボトルの特徴は「段差」かな、と思いました。「ペコらくボトル」と名前の付けられたこれは、
「潰しやすいボトル」であり、持つとわかるのですがかなり柔らかく潰しやすくなっています。
それを環境に優しい、と謳っているわけです。
ラベルのデザインは非常にシンプルで、「い・ろ・は・す」「I LOHAS」という文字と、葉っぱらしきマークだけです。
いろはすはどこに行っても大抵安いのですが、あんまりデザイン料をかけていないのかな? とも少し思いました。
例えば化粧品の「
ちふれ」などは、デザインを華美にしないことや広告料を抑えることで
商品の値段をあまり高く設定しなくても良いようになっています。
今回は水の話であってちふれの話をすると話が逸れるので今回詳しいことは割愛します。
それからいろはすのデザインで思ったことが「採水地が全て日本なのにデザインにそれは押し出さないの?」ということでした。
いろはすの特徴はやはり「日本の水である」ということではないだろうか、と思ったのですが、
デザインに使われているのは自然を彷彿とさせる葉のマークだけです。
上で述べたように安価にするためにデザイン料を抑えているのか分かりませんが、
少なくともいろはすは「採水地が全て日本である」ことにはあまり重きを置いていないのかな? と思いました。
クリスタルガイザー
これも結構安いですね。コンビニにはあんまり無いけれど自販機ではよく見かける、という印象があります。
いろはすと比べるとデザインが凝っています。
クリスタルガイザーのロゴの後ろには山のイラストが描かれており、ラベルの上下が赤くなっておりアクセントになっています。
山はおそらく
「何万年ものあいだ姿を変えずそびえるマウント・シャスタ。(中略)長い年月をかけて再び地表に現れる美しい水。」
の「マウント・シャスタで採れた水」であることを強調したくて使っているのだろうと思いました。
ボルヴィック
こちらもクリスタルガイザー同様「山」が大きく描かれています。
クリスタルガイザーとの違いは、山の色が青ではなく緑であるところでしょうか。
クリスタルガイザーの山(マウント・シャスタ)のイラストはなんとなく青から「冷たさ」を感じましたが、
ボルヴィックの緑色の山は「自然」を感じさせます。
公式HPの製品紹介を見ると、「豊かな自然が育んだ」ことを押し出しているので、
やはりこちらは山ではなく「自然」をメインに据えているデザインでしょう。
また、1L以外のボトルの段差部分が揺らぐ水面のように波打っていることも違いだと思いました。
1.5Lの真ん中あたりがまるで波がぶつかったような凹みになっているので、
これは水面モチーフでほぼ間違いないのではないかと思います。
また、ボルヴィックは他の水と比べると少し飲み口部分が広くなっています。
飲みやすくするための工夫かな? と思いました。
六甲/富士山のおいしい水
こちらは採水地が六甲か富士山かで微妙にロゴが違いますが文字が違うだけなのでそこまで大きな違いではないと思います。
いろはすと違って採水地を押し出していることが特徴かなと思いました。
こちらもいろはすと同じく「潰しやすい」ボトルを売りにしています。「らくエコボトル」と名付けられており、
ラベルの下にくぼみを作ることでつぶしやすく&持ちやすいデザインになっています。
ボトルに関してはデザイン性より実用性を重視した形状ということでしょう。
ラベルはいろはすとは違いクリスタルガイザー・ボルヴィック同様やはり「山」がモチーフになっています。
「水」がオレンジ・青・緑の三色になっているのが目を引きました。
おそらく
青=冷たさ、水のイメージ
緑=自然のイメージ
オレンジ=青や緑の補色、アクセント色
ではないかと思いました。
ちょうどオレンジの部分がラベルの真ん中あたりに来るように配置されているため、
「水」のオレンジが特に目を引きます。
とりあえず私がよく飲む範囲でこの4本について考えてみましたが、
同じミネラルウォーターのボトルでもデザインに個性があり、デザイナーの工夫を感じました。
個人的に一番気になったのはいろはすのラベルのシンプルさです。
デザイナーについてなど調べてみたのですがペコらくボトルについてばかりで、
ラベルのデザインについては見つけられませんでした……。
環境に配慮しているだけあって、やはりちふれのように広告費やデザイン料を抑えているのかなぁと予想しています。