これの前の前だったか前の前の前の記事あたりに書いた気がするようなしないような気がするんですが
beatmania IIDXというゲームは曲のほぼ半数程度にムービーが付いています。
ものによってはランダムに何枚かの種類の絵が出るタイプのもの(レイヤーと呼ばれています)もありますが、
おそらく3分の1くらいは専用ムービーが付いているんじゃないでしょうか?
その中でも一番好きなムービーを紹介します。
Kung-fu Empire/飛燕流舞
流れるような旋律に合わせて曲線やモチーフが流れ動いていく様子が非常に綺麗なムービーだと思います。
この「飛燕流舞」という作曲家さんは普段は「猫叉Master」という名義で活動しており、
この曲はこの作品でのボス的な立ち位置の曲だったため、名義が変わっています
(IIDXはボス曲のコンポーザーは名義を変える通例みたいなものがあるのです。音ゲーでボスとかよくわかんねーよって思われそうですがとりあえずプレイするのに前提条件のある難しい曲のことだと思ってください)。
私は猫叉Masterさんが大っっっっ好きで、彼のアルバムは全て持っています。
一番とか言いましたが猫叉さんの曲のムービーは非常に良いものが多いのでいくつか紹介してみます。
scar in the earth
一番最後に女の子がアップになるため、それに見とれて最後を落とす人が続出したという噂が。
このムービーを手掛けたのはMAYAさんというイラストレーターさんで、1秒あたり約15枚のイラストが使われているそうです(曲紹介ページ参照)。
私は彼女も好きで二冊出ている画集を両方持っています。
MAYAさんについてもそのうち触れられたらいいなと思います。
この曲はわりと正統派猫叉系といいますか、猫叉さんが日頃から得意としている系統の曲です。
サヨナラ*ヘヴン(IIDXではなくポップン初出なのでそちらの解説ページを張り付けています)
謎のいきものががんばって生きています。しかし食べられてしまいます。
目の前で食べられる仲間を見てぶわっと泣きます。そこで私も泣きます。
短い間にストーリー性の詰め込まれたムービーだと思います。
最後に太陽がばばっと増えて明滅するクライマックスもなんとなく泣いてしまいます。
この曲は非常に人気が高く、猫叉さんの代表曲です。
Infinite cave
猫叉さんの曲のムービーの中でもアート性が一番高いのはこの曲ではないかと思います。
猫叉さんらしい少し民族っぽいフレーズが流れるところではムービーも流麗なものになり、
ドラムンベースのリズムに合わせてがちゃがちゃと揺らぐ画面は素晴らしいの一言に尽きます。
ムービー担当のkototoiさんは「なんだかよく分からない世界」と仰っていますが、
ドラムンベースのドラムの雰囲気に合っているから良いな~と私は思います。
Reflection into the EDEN
「懐かしさ」「浮遊感」をテーマにしたそうですが、見事に表現されていると思います。
額縁をどんどん切り取るようなシーンが印象的ですね。
そしてのびやかな戦慄に合わせて走る線が非常に美しく、見とれてしまうムービーです。
猫叉さんの曲はやはりメロディラインが印象的なものが多いためか、
「線」
を用いたムービーが多いように感じました。
線が走る、伸びる、絡む、横切る、など。
音楽=五線譜は目で左から右へと追っていくものですし、リズムに乗ると体は動きます。
音楽と線の動きというのは密接な関係にあるのかもしれません。
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